高校の地理の気候分野の学習でおなじみの方も多いと思います。ケッペンの気候区分です。この気候区分は、ドイツの気候学者ウラジミール・ペーター・ケッペンが考案した気候区分で、地球各地の植生と、気温と降水量の2つの変数から気候が区分されています。
そのわかりやすさから、世界中で一般的に使われています。
この地球上では、太陽から熱エネルギーを受けて「大気の大循環」が起こり、世界各地の気候が形成されています。「ケッペンの気候区分」は、長期的な時間スケールで、統計的に地球の大気現象を把握したものと言うことが出来ます。
そこに形成される気候(長期の気象現象)は、様々な要因に影響され形成され、その地域がどんな緯度・高度・地形・海流・水陸分布等にあるかという成因条件(気候因子)によって影響を受けます。それは短い期間の天候・日々の天気でも同じです。こうして、日本各地方に特有な気候風土が形成されます。一例を挙げると、関東地方(東京など)の冬場の晴天は、日本の中央部を背骨のように存在する山脈が、日本海側からの雪雲の雪を山脈の西側で降らせきり、山脈を東に越えた太平洋側には乾いた「空っ風」となって吹きます。太平洋側特有の季節の気候風土はこうして形成されています。
こうして 日本各地で、地球の公転位置という季節的な時間軸要因の影響も受けつつ、様々な気候因子の影響を受けながら、その地方特有の気候風土が形成されています。「日々の天気」という気象現象も、自然界のゆらぎを受けつつも、春夏秋冬、四季折々に推移する中で、地方・季節特有の特徴的な気候風土が形成されています。 |