天気概況と日照時間・最高最低気温・雨量・風向十六方位・風速(平均・最大・最大瞬間風速)・現地気圧・湿度を一覧できる「天空の記録」ツールをついに完成させました! 多角的な分析が出来ます。初登場です。w1920 × h1080のフル画面を使って表示します。(※この画像は約50%縮小表示です)  
         
     

どの時期・季節に強い風が吹くのか、その頻度をビジュアル化

 
       
       風の姿・形は目に見えませんが、時として私たちに大きな災害をもたらします。風は1年の中でどの時季に強い風が吹くのか、その傾向頻度を視覚的に知るために、30数年分の風(風速)の年間分布グラフを描くツールを作りました。熱気球フライトに必要な風の弱い時期も知ることが出来ます。平均風速・最大・最大瞬間それぞれに、それぞれの時季の出現状況を確認出来ます。風の地域性の知見も「ご当地気候風土地域史」に仲間入りです。 (画面は約70%縮小表示)  
         
       
         
       「風は自由気まま!」、それはその通りです。それが人間ならばうらやましいですね。でも、そんな風にも、そのご当地ならではの「地域性」とも言える一定の傾向があります。それを確認するために風向十六方位の地域性視覚化ツールを作りました。 1年365日の風(最大風速・最大瞬間風速)を十六方位風向縦軸ごとに、横日付軸で並べて視覚化しています。その結果、365日の風には規則性のようなものが無いように自分的には思っていたのですが、全く違いました。1例として、北海道・帯広の年間十六方位風向のグラフを、2023年〜2021年までの3年間分を、下に並べて見ます。出現日こそ違っていても、2023年で見ると「北西」・「西北西」の風が多く、夏季には「南」・「南南東」・「南東」・「東南東」の風が多いことがわかります。この傾向は2022年と2021年でも同じく見られました。
 あなたの街ではどうでしょうか? このツールで実際に確認してみて下さい。ご当地風向の「くせ」とも言える「ご当地傾向」を把握することが出来ます。ご当地風向頻度は地形に大きく影響されるので、地形との相関関係が高いご当地傾向となります。
 この風のご当地傾向は、リアルタイムの風の情報を必要とするような「空港の離発着の安全性」や、パラグライダーとかモーターパラグライダーのような動的アクティビティには役立たないと思いますが、定性的な事例、例えば風力発電事業や干しタコ・コンブ干し・干し魚・干し柿製造・スマート農業・ドローン宅配便構想等に役立つのではないかと思います。また何らかの世界、例えばトムラウシ山での夏山凍死遭難事例のような「安全な登山」の世界では、風速や風向の地域的頻度知見が「転ばぬ先の杖」として役立つのかも知れません。
 
         
      例1:帯広 2023年  
       
      例2:帯広 2022年  
       
      例3:帯広 2021年  
       
         
       
         
       
         
     

 私たちは日々の陽光を楽しんで毎日生活しています。その陽光時間は、「1年365日の中でどのように量的な変化をしているのですか?」と問われると、たちまち答えに窮してしまいます。なぜならば、そのような変化はグラフ化しないと知ることが出来ないからです。しかし、「何か面白いことがわかるかも知れない」と思い、30数年間分の日照時間を視覚化するツールを作ってみました。その結果、上図のように、富士山型のような面白いシルエットが見えました。しかし、一見富士山型に見えるこのシルエットは、正確には「正弦曲線の波」と言い直さなければなりません。正弦曲線とは、高校の数学で習うサイン・コサイン・タンジェントの、三角関数の波です。どうしてそのような波が描かれるのかと言うと、勘の良い皆さんはすぐにわかると思いますが、私たちの住む地球は、地軸が約23.4度傾きながら太陽の周りを1年かけて公転しているからです。こんな場面でも、地球が宇宙と太陽のダイナミズムと密接に繋がっているのが見えてきます。なお、緑色の線で表されているのは平年の日照時間です。出現頻度の中央値という意味合いになります。

 
         
       一般的な常識として、高緯度地方ほど夏冬の日照時間の差は大きく、低緯度地方では小さくなりますので、その様子をグラフで視覚化してみます。最初は、日本最北端の「稚内」です。  
         
       
         
       稚内の山型は高低差が大きいことがわかります。最長の日照時間量は14.7時間だということが記録からわかります。また、冬季における日照時間が少なくなるという地域性も、点の分布密度や平年の日照時間から見てとれます。その変化の時期は2月中旬と10月中旬にあることがわかります。このような知見が得られるのも、分布グラフならではの特徴です。  
         
       
         
     

 次に、ほぼ日本最南端部に位置する石垣島を見てみます。グラフの形がなだらかになっています。夏場と冬場での日照時間の変化が小さいということがわかります。夏場の最長の日照時間量は13.1時間くらいで、冬場の最少の日照時間は10時間くらいでしょうか。こういう分布グラフの面白い所は、雨季と乾季に相当するような、大きな季節の転換点が6月上旬にあることが見てとれることです。この転換の変化は、地元の方の生活感覚とピタリと一致するのではないでしょうか。このようなグラフなので、子供たちの科学の芽をを育てる「教科書」の資料の一つとなれば光栄です。

 
      阿寒連山の遠望と乾草作業  
       うっすらと緑色を残して干し上げる最高品質・最高栄養価の乾草を収穫するために、雨に一度も当てない懸命な努力が続けられます。  
     

 北海道十勝・足寄町 大誉地(およち)の高台から望む雄大な阿寒連山。この風土が北海道品質を育てます。 2013年 6月30日  43°25′48″ N 143°39′21″E 農道脇より撮影 左端から、手前稜線の陰奥に頭頂部を微かに見せる雄阿寒岳、その右フップシ岳、白い頂上の雌阿寒岳、最右に端正な阿寒富士。

 
         
      地球の統計四季  
         
       
       地球の統計四季 晴科 Hareka Corporation.  
       
      ビジュアルお天気メモリ 開発つれづれ話  
       
         
     

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